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大人たちは何かを私たちに隠している
- 投稿日:2017年 7月20日
- テーマ:住まい
「未来の年表」の著者・河合雅司さんは、2015年首都圏の中学・高校生主催の討論会に
ゲストパネリストとして招かれたことがあった。
日本の未来についてお話した際にある女子中学生の言葉が脳裏に焼き付いていうという。
「大人たちは何かを私たちに隠している」
大学生の集まりで講義したところ、大学生からは
「大学の先生の説明とは全く違う話だった」と言われた。
このことから、若い世代になればなるほど、人口減少問題を
「自分たちの問題」として捉え、強い関心を持っていると河合氏は書いている。
中学・高校生や大学生はいずれ社会の中心で活躍する大人となっていく。
早く真実の情報に接するころで、日本の行く末や自分たちを待ちうける
社会にとう向き合えばよいのかを、自分の頭を使って考え始めることができる。
「どうせ私は年老いて死んでいく身」などと考えている人々に
この日本の舵取りを任せることはできない。
私は早速3人の息子にこの本を贈ることとする。
お盆に帰省した際に一緒に将来を考える共通言語とする。
これまで私たちが暮らしてきた世界とは全く異なる
世界でも誰も経験のしたことの世界を子ども達がどう生きるか。
学校では決して教えてくれない現実を知ることから全ては始まる。
国は私たち国民に何かを隠している。
老台北を悼む
悲しい知らせが届きました。
老台北(ラオタイペイ)こと蔡焜燦さん90歳が7月17日ご逝去された。
作家・司馬遼太郎の『台湾紀行』(『街道をゆく』シリーズ第40巻)の中で
老台北(ラオタイペイ)と紹介されていることは有名なお話しです。
大の親日家という範疇を超え、私たち日本人に胸を張りなさいと
日本精神(リップンチェンシン)を生涯貫いた方である。
蔡さんの信条は、台湾総督府で戦前、民政長官を務めた後藤新平の言葉でした。
「金を残して死ぬものは下だ。仕事を残して死ぬものは中だ。人を残して死ぬものは上だ」
日本精神とは「社会という『公』に尽くす心であり、蔡氏は1人でも多くの日本人や台湾人に、
私財をなげうって「公の精神」を伝えてきました。
蔡さんは数多くの「人」を残して、旅立って行きました。
後藤新平さんのお膝元に住む私たちは、忘れてはなりません。
日本人として祖国を誇りに思い、そして台湾人となってからも日本を愛し、
憂い、励まし続けた蔡氏のご冥福をお祈りします。
合掌
不都合な真実「未来の年表」
- 投稿日:2017年 7月18日
- テーマ:本
衝撃の本です。少子高齢化が叫ばれ久しい今日ですが
これほどまでの状態であったのかとショックを受けます。
この本の著者河合雅司氏は人々の無関心を次のように言っています。
人口減少にまつわる日々の変化というのは、極めてわずかである。
「昨日と今日の変化を指摘しろ」と言われても答えに窮する。
影響を感じにくいがゆえに人々を無関心にもする。
だが、これこそがこの国の問題の真の難しさなのだ。
ゆっくりとではあるが、真綿で首を絞められるように、
確実に日本国民一人ひとりの暮らしが蝕まれてゆく・・・。
この事態を私は、「静かなる有事」と名付けた。
以下に人口減少カレンダーの一部を載せてみる。
まずは不都合な現実を知ることから始まる。
- 第1部 人口減少カレンダー
- 序 2016年、出生数は100万人を切った
- 2017年 「おばあちゃん大国」に変化
- 2018年 国立大学が倒産の危機へ
- 2019年 IT技術者が不足し始め、技術大国の地位揺らぐ
- 2020年 女性の2人に1人が50歳以上に
- 2021年 介護離職が大量発生する
- 2022年 「ひとり暮らし社会」が本格化する
- 2023年 企業の人件費がピークを迎え、経営を苦しめる
- 2024年 3人に1人が65歳以上の「超・高齢者大国」へ
- 2025年 ついに東京都も人口減少へ
- 2026年 認知症患者が700万人規模に
- 2027年 輸血用血液が不足する
- 2030年 百貨店も銀行も老人ホームも地方から消える
- 2033年 全国の住宅の3戸に1戸が空き家になる
- 2035年 「未婚大国」が誕生する
- 2039年 深刻な火葬場不足に陥る
- 2040年 自治体の半数が消滅の危機に
- 2042年 高齢者人口が約4000万人とピークに
- 2045年 東京都民の3人に1人が高齢者に
- 2050年 世界的な食料争奪戦に巻き込まれる
- 2065年~ 外国人が無人の国土を占拠する