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住宅の健康診断始まります


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既存住宅状況調査技術者講習会のために福島市に来ております。
上記の技術者ってなにかといえば、住宅の健康診断ができる資格になります。
中古住宅のストック数は年々増加しておりますが、現在の居住水準に合わないものや
安全性に不安があるもの、修繕しない状態での居住が難しいものも多くあります。
で国は、リフォームにより住宅ストックの品質・性能を高め
中古住宅流通を促進する背策へと舵を切りました。
そこで必要なのが客観的に中古物件を評価する人材と制度です。
今回の受験試験資格は建築士であることです。
建築のプロがより公正な視点で調査するためのハードルです。
さて結果発表は1カ月半後ということですので
ドキドキしながら待つこととします。





タンクレストイレのリスク


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お客様からトイレのリモコンが作動しなくなったと電話があり訪問。
可愛いパンダのお顔が迎えてくれます。
この便器はタンクレスタイプのTOTOのネオレストという商品。
ご覧の通りタンクがなくすっきとしたデザインで人気があります。
ところが製造から15年を経過しておりメーカーに部品がありません。
お客様もメーカーのメンテナンスを呼んで便器ごと全部交換と言われたようです。
各メーカーでは10年を経過すると部品を供給しません。
ウォシュレット部が壊れた場合は、便座だけを購入して交換することができないため、
今回のように全取替となりました。
最新型のネオレストを使い交換すると30万円を超える負担になります。
そこで今度はタンク付きトイレをおススメすることとしました。
実は東日本大震災ではタンクレストイレで便が流れず苦労した方が多くいました。
タンクレスは電気モーターを使って強制的に排出するために
電気がないと流れません。バケツを利用して流しますが沢山の水が必要になります。
一方タンク付きトイレは電気が無くても、タンクに水を足しておけば
位置エネルギーを使い流すことができます。
震災の際は浴槽の水をタンクに入れて使ったものです。
タンク付きトイレは構造が簡単で陶器部分が壊れない限り
長く使用することができます。
ウォシュレット部が故障したらそこだけ最新の昨日の便座と交換できます。
タンクレスはデザインが良く、トイレを広く使うことができますが
いざ交換する場合には大きなコストが掛かることを
メーカーは決して言いません。
実際に震災後はタンク付きの良さが見直されましたが
風化とともにまたデザイン優先となっています。




2018年4月から施行される「インスペクションの活用」の背景

  • 投稿日:2017年 8月 2日
  • テーマ:住まい

建物状況調査(インスペクション)の活用が盛り込まれた
「宅地建物取引業法(宅建業法)の一部を改正する法律」が成立公布されています。
施行日を2018年4月1日に定めているが、まだまだ浸透していないのが現状です。

そこで、宅建業法の一部を改正した背景を見ていきます。

住宅の量が充足した今、政府は新築住宅の供給から既存の住宅(中古住宅)の質の向上へと舵を切りました。
消費者が安心して中古住宅の売買ができるように、住宅の質に対する情報提供を充実させようとしていますが、
個人が売主であることが多い中古住宅では、売主に多くの負担を求めるのは難しいことです。。
このことから、専門家が建物の状態を診断するインスペクションを活用しようと考えています。

国土交通省では、売買時点の住宅の状況を把握できるインスペクションについて、どの検査事業者が行ったかによらず同様の結果が得られるように、「既存住宅インスペクション・ガイドライン」を2013年6月に策定しています。

ガイドラインでは、中古住宅の現況を把握するための基礎的な現況検査、
例えば「構造耐力上の安全性に問題のある可能性が高いもの(例:蟻害、腐朽・腐食や傾斜、躯体のひび割れ・欠損等)」や
「雨漏り・水漏れが発生または発生する可能性が高いもの」、
「設備配管に日常生活上支障のある劣化等が生じているもの(例:給排水管の漏れや詰まり等)」を診断するようになっているが、あくまで目視可能な範囲に限定されています。

インスペクションで確認できない重大な欠陥が発覚した場合に、その補修費用を保険金でまかなえる「既存住宅瑕疵保険(かしほけん)」の加入を促せば、購入後のトラブルも防止できます。しかし瑕疵保険に加入するためには検査機関による診断で保険会社が求める品質を満たす必要があるため、建物の状況も調査される訳です。

インスペクション瑕疵保険の加入を促して、中古住宅の売買を活性化させたいという政府の考えが、宅建業法改正の背景にあるのです。

一級建物アドバイザー 石川秀司

ホームインスペクション北上のホームページは ↓
http://homeinspection-kitakami.com/



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